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引越しの際の不用品は回収それとも処分
本ページでは、引っ越し時に出てくる大量の不用品について、その処分方法や処分費用などを詳しく解説します。
引越し時の不用品とは
引っ越し時には、多くの不用品が発生します。小物ばかりではなく、結婚など引っ越しの理由によっては、大物を処分しなければならない事態にもなるでしょう。
普通に生活をしていると心にも止めることがない不用品。いざ引っ越しという事態になったときに、たとえばどのような不用品が現れるのでしょうか?具体的な不用品の例を見てみましょう。あくまでも以下は、不用品の例のほんの一部。引っ越しの際には、もっとたくさんの不用品が出ると心得ておきましょう。
引っ越しのときに不用品となる可能性があるもの
- 家電製品
引っ越しの理由にもよりますが、たとえば結婚などが理由での引っ越しの場合、冷蔵庫やエアコン、洗濯機、照明器具などが不要となることがあります。なぜならば、それら家電製品はパートナーも持っているからです。あるいは、引っ越し先に、これら家電製品の一部が備え付けられていることもあります。その際もこれらは不用品となってしまいます(部屋に余裕があれば保管しておく手もありますが)。 - 家具
家電製品と同様の理由で、ベッドやタンス、テーブル、ソファ、椅子などが不用品となることがあります。 - 自転車
転居先に自転車置き場がない場合や、そもそも交通の便の理由で自転車に乗る機会が減りそうな場合には、自転車も不用品となるでしょう。 - ガスコンロ
プロパンから都市ガスに変わる場合や、その逆の場合には、引っ越し前に使っていたガスコンロは使えません。 - 食器や鍋類
いざ引っ越すときになると、なぜか食器や鍋類が古く見えてしまうもの。特に鍋は、引っ越し時に「古いな~」と思ってしまう代表的なグッズです。そもそも食器棚が不用品となる場合もあります。 - ファンヒーター
転居先にエアコンがある場合、ファンヒーターは不用品となります。 - 余った灯油
ファンヒーターやストーブに使っていた灯油が余っていた場合、これも不用品となります。くれぐれもドブや川などに廃棄しないようにしてください。 - 本
もう読まなくなった本や雑誌が、引っ越しの時に大量に現れることがあります。 - 楽器
昔愛用していたギターやキーボードなど、楽器が不用品となることもあります。
引越し時の不用品は引越し業者と不用品回収業者どっちに頼むべき??
引っ越し時の不用品に対処する方法にはいくつかありますが、それらの中の代表的な方法が、「引っ越し業者に引き取ってもらう方法」と「不用品回収業者に引き取ってもらう方法」。
それぞれには一長一短があることから、どちらが良いかを一概に言うことはできません。それぞれの方法のメリット・デメリットをきちんと理解したうえで、より自分に合った方法を選ぶことが大切です。
引っ越し業者に引き取ってもらうことのメリット・デメリット
引っ越し業者に引き取ってもらうことの最大のメリットは、引っ越し作業と同時に不用品回収もまとめてやってもらえる、ということです。別の日に不用品回収業者に来てもらう必要がないので、その分、立ち会いなどの手間を省くことができるでしょう。
一方で、不用品回収業者に比べると、処分費用が割高になる傾向があることがデメリットかも知れません。なぜならば、不用品回収業者とは違い、引っ越し業者は「買い取り」を行っていないことがあるからです。
不用品回収業者に引き取ってもらうことのメリット・デメリット
不用品回収業者の中には、古物商の認可を受けているところもあります。古物商の許可があれば、不用品を「買い取り」することも可能。処分代と相殺されることで、支払う料金が安くなるかも知れません。
一方で、引っ越しの忙しい最中、引っ越し業者とは別で立ち会いの時間を作らなければならなくなる点は、不用品回収業者を利用する際の手間となるでしょう。
引越し時に良く出る不用品の処分費用相場
不用品の処分方法として転売があります。通常は料金を払って処分すべきところが、逆にお金をもらって処分できるため、転売ができるならばそれに越したことはありません。
ただし、転売するには時間と労力が必要。引っ越しが差し迫って忙しく時間のない時期に、悠長に転売活動をできる人は少数派でしょう。しかも、時間と労力をかけても転売できるとは限りません。そのような理由もあって、引っ越しする多くの人は、お金を払って不用品を処分しています。
ところで、お金を払って不用品を処分する場合、いったいどの程度の費用がかかるものなのでしょうか?
以下、不用品としてよく登場する品々について、それぞれの処分費用の目安を確認してみます。安いとされる「自治体での処分費用」と、一般に広く利用されている「不用品改修業者での処分費用」を比較しながら確認していきましょう。
不用品の処分費用の目安
不用品の種類 | 自治体の処分費用 (東京都の場合) |
回収業者で処分費用 |
---|---|---|
冷蔵庫 | 3,400~5,590円 | 3,400~5,590円 |
洗濯機 | 2,300~2,400円 | 3,675~5,775円 |
タンス | 300~2500円 | 3,000円~ |
ベッド | 1,000~1,800円 | 3,675~5,250円 |
食器棚 | 300~2500円 | 3,500円~ |
ソファー | 1,800円 | 3,150~7,350円 |
エアコン | 1,300~9,000円 | 3,150~5,775円 |
テーブル | 300~1,000円 | 2,000円~ |
テレビ | 1,700~3,048円 | 3,150~7,875円 |
これらのうち、テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機の4つは、家電リサイクル法の対象商品となっているため、処分の際にリサイクル料金が加算されます。
安さで選ぶなら自治体だが…
表を見ていただいて分かるとおり、不用品の処分にかかる費用は、民間業者に引き取ってもらうよりも自治体に引き取ってもらったほうが、かなり経済的ではあります。引っ越し時、少しでも安く不用品を処分しようとお考えの方は、ぜひ自治体での処分を考えましょう。
ただし自治体で処分してもらう際には、以下のような大きなデメリットを避けられないことも理解しておいてください。
デメリット1:指定の場所に自分で持っていかなければならない
不用品回収業者とは異なり、自治体の担当者が自宅まで不用品を回収に来るわけではありません。自治体が指定した場所に、自分で不用品を持っていくことになります。
冷蔵庫や洗濯機、タンスなどを、たとえばマンションの3階から階段を下りて一人で運ぶことは、心得のない人でもない限り不可能でしょう。
デメリット2:指定された日時に不用品を出さなければならない
自治体が指定した日時に合わせて、指定の場所へ不用品を出すことになります。「次の休みの日にでも運んでおこう」ではダメです。指定の場所へ、指定日に不用品を出すのがルールです。
仕事の引き継ぎ等も多くなる引っ越し直前、不用品を出すためだけに会社を休まなければならないかも知れません(指定日は平日のことが多い)。
なお、民間の回収業者であればこれらのデメリットが発生しない場合があります。
以上を踏まえたうえで、自治体での処分を選ぶか、それとも民間業者を選ぶかを検討するようにしましょう。